楽園 (文春文庫) /宮部 みゆき  まっちゃんのブログ。

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楽園 (文春文庫) /宮部 みゆき

[内容](「BOOK」データベースより)

(上)
「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。

(下)
土井崎夫妻がなぜ、長女・茜を殺さねばならなかったのかを調べていた滋子は、夫妻が娘を殺害後、何者かによって脅迫されていたのではないか?と推理する。さらには茜と当時付き合っていた男の存在が浮かび上がる。新たなる拉致事件も勃発し、様々な事実がやがて一つの大きな奔流となって、物語は驚愕の結末を迎える。

[感想]

日本語は亡びない (ちくま新書) (新書) /金谷 武洋 (著) のエントリーで宮部みゆきのことが紹介されていたので、早速読んでしまった。


アマゾンの評価を見る限り賛否両論ありそうだが、個人的には好き。
宮部みゆきの本を見ると、なぜか松本清張を思い出す。
松本清張が戦後日本経済の社会を映し出す小説とするならば、
宮部みゆきは、現代の社会を映し出す小説。

サイコメトラーという非現実なものを取り入れているのにもかかわらず、
それが、なぜか自然と現代社会を映し出す鏡。楽園の犠牲を描きだす。

考えたこといくつか。


?コナンは間違っているだろうという真実
「たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。その名は、名探偵コナン。」

真実は見抜けない。見抜けるのは事実だけだ。
法律で裁けるのも事実だけだ。真実は人それぞれだ。


?幸福度は意味あるか?

民主党で幸福度調査なるものが、実施されるとか、実施されないとか。

ぐれて親に殺されてしまった茜は、バブル期にバブルになれない家族が嫌いだった。
いい思いをしないと損だと。
で、女刑事はいう。
「それって、今もたいして変わっていないんじゃないでしょうか。
ただ、”いい思い”が”充実した人生”や”自己実現”とかきれいな言葉に置き換わっただけで」



幸福度を決めるということは、その人の幸せの価値観を決めてしまうことに他ならないのではないか。
それはマスメディアがバイアスをかけるのも間違っていると思うし、
ましてや、国がそれを決めるなんて、できるのだろうか。

だから、自己実現とか眠たいこといっている学生はアホばかりなんだ。


?楽園

この本のタイトル。上巻を読んでもまったくわからんかった。
下巻に突入してもなかなかわかんかった。

最後の楽園の章にようやく書かれてあった。

この本のすべてはここにある。


血にまみれていようと、苦難を強いるものであろうと、秘密に裏打ちされた危ういものであろうと、
短く儚いものであろうと、たとえのろわれてさえいても、そこは、それを求めた者の楽園だ。

支払った代償が楽園を地上に呼び戻す。」



うまく、言葉にできない。


これを言葉にしている宮部みゆきの小説に、感服。




[評価]
★★★☆☆(胸がもやもや)

楽園 上 (文春文庫)楽園 上 (文春文庫)
(2010/02/10)
宮部 みゆき

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[ 2010/03/22 19:21 ] 読書 | TB(1) | CM(0)
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楽園 上 (1) 楽園 下 久しぶりの宮部みゆきさんです。もしかしたら「模倣犯」以来かもしれません。「模倣犯」の、あの前畑滋子が再び登場するということで、すごくはりきって図書館に予約をいれた甲斐があって、わりと早い時期に読むことができました。 やっぱり宮部...
[2010/03/25 20:30] 本のある生活
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